職業性手湿疹
手荒れは水仕事の多い主婦だけでなく、職業的に手仕事をたくさんする人たちの皮膚疾患として手荒れの症状が見られる事が多くあります。美容師、理容師が真っ先にあげられます。これは女性だけでなく、男性にも同様にして起こります。
私の通っている美容室でも、手荒れに苦しめられている美容師さんがいて手荒れトークで花を咲かせることがしばしば。まだ若くて顔はキレイなのに手だけボロボロ。本当にかわいそうです。最近は少しずつ改善してきたようですが「ちょっとでも気を緩めると酷いことになるんです」と言ってました。
職業性皮膚障害
美容師さんのほか、看護師などの医療従事者、飲食業、清掃、農家、機械整備士などにも多くみられます。職業性皮膚障害とも呼ばれます。症状が悪化すれば仕事での作業効率も阻害してしまいます。また配置転換や休業、転職せざるを得なくなることもあり、経済的、精神的な影響も大きい問題です。将来へ夢を膨らませ、それぞれ立派な職業に就かれたのに。本当に気の毒で胸が苦しくなりますね。手荒れの辛さを知ってるだけに、なんとも言えない気持ちです。
男性や子供の手湿疹
手荒れといえば女性、主婦というイメージがありますが、最近は男性や子供にも手湿疹が増えてきているらしいのです。その原因は、驚くなかれ手洗いのしすぎによるものなんだそうです。ハンドソープを使ってしっかり手を洗う人に手湿疹の症状がでているというのです。「帰宅したら手洗い、うがい」「食事の前に手洗い」私も親にそう言われて育ってきたし、自分の子供にもそうやって躾けてきました。その手洗いが原因とは・・・。
ハンドソープでの手洗いがなぜ?
繰り返し行われるハンドソープと水の手洗いによって、手の皮脂のバリアが一緒に流されてしまいます。また最近はハンドドライヤーで乾かすといったことも手への刺激となります。繰り返し何度も手洗いを行う。そうなると、やがて手は乾燥しだします。乾燥は手荒れがおきやすい状況を作ってしまいます。もちろん、ハンドソープを使って、きれいに洗うことは重要です。ただ、極端な洗いすぎは控えた方がいいでしょうね。
子供を手湿疹から守る注意点
清潔な手は大切ですが、何でもやり過ぎはダメということでしょうか。極端な洗いすぎはやめること、それからお湯は乾燥を導くので使わないようにすることが手湿疹にならないための注意点かもしれませんね。ちょっとカサカサしてるな、と思ったら刺激の少ないハンドクリームなどでしっかり保湿してあげてください。重症化してしまうと、本当にかわいそうですものね。子供にまで、こんなつらい手湿疹が増えているなんて心が痛みます。