ワセリンとは

lVsabeOWワセリンは石油から抽出した油を主体とする成分です。石油と聞いて驚く人もおられると思いますがご安心を!皮膚に塗る保護剤の役割をするとても安全なものです。眼病や口内炎などの治療に用いられる軟膏にも使用されるほど安全なのです。また、皮膚科ではステロイド剤をワセリンで薄めたものが処方されることもあります。このような軟膏の他、化粧品、リップクリームなど身の回りにある様々な製品にワセリンが含まれています。

ワセリンの効果

ワセリンは肌に塗ると皮膚から水分が失われるのを防いでくれます。乾燥肌やアトピーといった肌のカサカサを和らげてくれる効果があります。塗るとべたつきがあり、かなりのコッテリ感、ベタベタです。ワセリンだけで、炎症をおさえるのは無理があります。炎症がひどい時は医師の診断を得て、ステロイドなどと併用した方がいいと思います。

ワセリンの種類

ワセリンには、白色ワセリン、プロペト、サンホワイトなどの種類があります。

白色ワセリン
白色ワセリンは日本薬局方の基準に合格したワセリンです。

プロペト
白色ワセリンをさらに精製したもので不純物の含有量が少ないです。眼軟膏の基材として使われています。眼球に塗っても大丈夫なくらい安全です。

サンホワイト
プロペトよりもさらに不純物が少なくなっています。市販されるワセリンの中で、一番純度が高く、不純物が少ないものです。値段は白色ワセリンの3~4倍くらいします。

ワセリンと紫外線

ワセリンを皮膚に塗った状態で、太陽の強い紫外線を長時間受けた場合「油焼け」と呼ばれる症状を起こすことがあります。油焼けの症状としては、皮膚の変色、黒ずみ、シミなどがあげられます。ワセリンを塗ることで、日焼けの元のメラニン色素の働きが活発になってしまうのだそうです。しかしこれは、品質が悪く、精製技術が未熟だった頃の話で、現在市販されているワセリンは、技術の進歩により、そのような肌のトラブルが起こる可能性は低くなっています。でも、女性なら誰しも肌は美しくいたいもの。念のため強い紫外線を長時間受ける際は、日傘や帽子、UVカットグッズなどで必ず紫外線対策を行うようにしましょう。