なぜ主婦湿疹は治らないのか？
いつまでたっても治らない主婦湿疹（手湿疹）に苦労していませんか。治るどころか、もっとひどい状態になってしまったり、一度治ったと思っていたら、また手が荒れだしたっていう人もいるでしょう。主婦湿疹（手湿疹）の治療は長期にわたり、もう一生治らないんじゃないか？どうせ治らないわ！なんて思ってしまう時もありますよね。もしかしたら、正しいと思っている薬の塗り方や、ハンドクリームでのお手入れに何か問題があるのかもしれません。
正しいスキンケアができていない
ハンドクリームや薬を塗る量や回数が不十分ってことはありませんか？塗り忘れていたり、自分の判断でやめていたりと、ちゃんと塗っていないため治らないといったケースが意外と多いようです。また症状が変化しているのに、以前のままの薬を使用していたり、炎症症状があるのにハンドクリームだけを使用しているといったケースもあります。
そして、毎日のこまめなスキンケアは必須です。乾燥した皮膚は、表面にたくさんの小さなキズがついているのと同じ状態です。手荒れした手指は皮膚の角質バリア機能がより低くなっているため、こまめに何回もしっかり保湿を行っていくことが改善の基本です！しつこいくらいのスキンケアでいいと思いますよ。
油断大敵
よくなってきたと思って油断すると、すぐにぶり返してくるのが主婦湿疹（手湿疹）。何度も何度も、そんな目に遭ってきました。「主婦湿疹（手湿疹）が治ったかも～！」なんて浮かれていたらまた症状が現れて、まるで谷底に突き落とされた気分。あれ、手がキレイ！と思っても、ハンドクリームを使用するなどして忘れずに継続して行いましょう。刺激の少ないものを選び、いつ何時も保湿ケアをしておくことが手荒れ悪化の予防になります。手の調子が良い時でも手のスキンケアをしていくことが大切です！
本当に主婦湿疹（手湿疹）？
主婦湿疹（手湿疹）だと思っていたら、他の病気だったってこともあります。手の水虫、カンジダ症、掌蹠膿疱症などの病気もあるので注意が必要です。「ただの手荒れだろう」と自己判断してハンドクリームや市販の薬などをつけていると症状が悪くなり一向に治らないというケースもあります。一度皮膚科医の診察を受けましょう。
手の水虫
手に水虫？最初に聞いたときはびっくりしましたが、足の水虫が慢性化すると手に水虫が感染することがしばしばあるのです。ずっとつけたままの指輪の下にできていた！なんてこともあるみたい。ただ、水虫とは思わずただの手荒れだと勘違いされることが多いのです。手にできた水虫を手白癬（てはくせん）といいます。手は風通しがよく乾燥しているので、指と指の間ではなく、湿気の溜まりやすい指の付け根などにできやすいようです。小さな水泡が出来たり、赤い斑点が出来て皮膚が剥がれ痒みを伴います。手の水虫の治療には、一般的には白癬菌の成長を阻害する抗真菌薬を用います。これは市販薬もあり、薬局で購入することができます。主婦湿疹（手湿疹）だと思い、水虫に湿疹薬を使用すると症状が悪くなったり改善しないことになります。
手カンジダ症
カンジダ菌が原因で引き起こされます。指の付け根や湿っているところにカンジダ菌が繁殖して、赤い発疹、腫れや痒み、時には痛みを感じる場合があります。水虫とは違うカビが原因ですが、治療は水虫と同様に抗真菌薬を使います。主婦湿疹（手湿疹）と似た症状のため、気づかないことがあります。
掌蹠膿疱症（しょうせきのうほうしょう）
掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏には多数の発疹（膿疱）ができ、良くなったり悪くなったりを繰り返す皮膚病です。女優の奈美悦子さんが、この病気で話題にもなりました。原因は不明。喫煙者に多い病気らしいです。病巣感染や金属アレルギーを原因とする考えもあります。感染病巣の摘出、扁桃腺の摘出、歯科金属の除去等を行うこともあるそうです。短期間での根治は大変難しい病気です。自己判断で塗り薬を使用してもまず改善しないので、まずは皮膚科医の診断を受けることが必要です。
掌蹠膿疱症といえば、ビオチン療法に効果があるといわれていますね。私の知り合いも、ビオチンで掌蹠膿疱症が治った方がいます。
私も以前、もしや掌蹠膿疱症では？と思ったことがありましたが、どうやら違ったようです。