<1>主婦湿疹のはじまり 20代前半の私
出産後に主婦湿疹になった人が多いとききます。たぶん私もその一人。「主婦湿疹」と、はじめて診断されたのは、子供を生んでしばらく経った頃でした。今からちょうど20年前のことです。
主婦湿疹になるまでの私の手は、丈夫も丈夫!学生時代、中華料理屋さんでアルバイトをしていたとき、お皿を素手でじゃぶじゃぶ洗っても手荒れしらずのキレイな手をしていました。
結婚して家事をするようになってもハンドクリームなんて使ったことがないようなとんでもなく無頓着な女でした(笑)食器洗いも素手でじゃぶじゃぶ、洗濯も掃除も洗剤なんか気にすることなく素手でゴシゴシしてました。それでも何ともありませんでした。
子供が生まれてからも、その無頓着な性格は変わることなく家事に育児に手を酷使。今では考えられないような恐ろしいことをしていたな~と(;^_^A
気がつくと手に何か異変。最初はカサカサ・・・しだいにガサガサ。
それでも「ただの手荒れだろう」と、軽く考えていたと思います。ハンドクリームも塗ったり塗らなかったり、すごく適当だったと思います。
はぁ。タイムマシンであの頃に戻れるなら、自分に言ってやりたい。「これから何十年も大変なことになるよ!ちゃんとケアしなさい!」って。20年後の自分の嘆きも知らず、あの頃の私は相変わらず無防備に手を痛め続け、カサカサ、・・・ガサガサ。そして、とうとうバックリ。
まだ若かりしヤングママ時代、見た目も気にする頃です。汚い手をして恥ずかしいという気持ちもあったのでしょう。それとも痛みに耐えかねたのか、やっと近所の皮膚科に行きました。
今、あの頃を振り返ると後悔だらけです。
何でもかんでも素手で家事をしないでゴム手袋をつけとけばよかった
ハンドクリームくらいちゃんと塗っとけばよかった
ひどくなる前に、もっと早く病院に行っとけばよかった
はじめての皮膚科
皮膚科医の診断は「主婦湿疹」初めて聞く言葉でした。
ワセリンとステロイドが処方されました。最初に出たステロイド外用剤はアンテベート。今でもよく覚えています。アンテベートといえば、ステロイドの5段階のうち上から2番目のベリーストロングに入るステロイドです。
あの頃の私は全くの無知でステロイドなんて言葉も初めて聞いたくらい。
今の私だったら「いきなり強いステロイドかいな!弱いやつから使って様子見ようや!」ぐらいの事を言って、先生にツッコミを入れてるかも(笑)
被害妄想
皮膚科に通いだしたものの、あの頃の私は相変わらずの適当なハンドケア。何でも素手でするというまだ無頓着極まりない生活をしていました。
今思い出しても、初めて行った皮膚科は最悪だったと思います。ただ薬を処方するだけ。ステロイドの説明も何もなかった。アドバイスも何もしてくれなかった。だから私は、ただ薬を塗っていただけ。
洗い物の時にはゴム手袋をつけるとか、洗剤を変えるとか寝るときに綿の手袋をつけるとか・・・何も知らなかった。ただ薬を塗っていただけ。あの当時の私はバカだったんでしょうか(笑)そんな簡単なことさえ、思いつかないんですからね。
そんなバカな私に、先生が何か少しでもアドバイスをくれていたら、何十年も、ここまでひどい主婦湿疹になってないんじゃない?自分のバカを棚に上げ、先生への恨みつらみの被害妄想してしまう(;^_^A
トンデモ先生
一向に治る気配のない主婦湿疹。何度目かの診察のとき「全然治らないんですけど・・・」的なことを先生に言うと、先生から驚くべき一言がっ!
「家政婦さん雇ってもらいなはれ。いっぺんに治るわ」
は?(;・∀・)
開いた口が塞がらない。という言葉がありますが、いまだかつてあの時ほど、この表現がぴったり合うシチュエーションに遭遇したことはありません。
まぁ、そんなトンデモ先生と知りつつ、なぜかずっと通っていましたが、とうとう私に転機が訪れます。そう、引越しです!マイホーム購入。35年ローンで新築マンションを買い、トンデモ先生とは晴れてお別れです。さようなら~。